2010年12月25日土曜日

ヒアルロン酸、コラーゲン…「美容ドリンク」市場拡大 

 ■ぐいっと飲み干す 美肌の味方 ぐいっとドリンク剤を一飲みする女性の姿を最近見かけることが多くないですか。実は飲んでいるのはコラーゲンやヒアルロン酸など美肌に効果があるとされる成分を配合した美容ドリンク。商品の増加とともに市場も拡大中だ。(財川典男)

 ◆基礎化粧品とセットで 「出勤途中や昼休みに美容ドリンクを購入する女性は着実に増えています。その場で飲んでいく人も少数派ながらいますよ」とドラッグストア「アインズ&トルペ」池袋西武店の小林大輔店長は指摘する。猛暑で栄養ドリンクの販売数量も伸びているが、「美容ドリンクは栄養ドリンク以上に売れている」という。

 市場調査会社の富士経済は、ドリンクだけでなく、健康食品なども含んだ「美肌効果市場」の平成22年の市場規模を876億円と予想する。前年比では微増ながら、13年比では11?5%増と1割以上伸びる計算だ。

 最近は、美肌作りに欠かせない基礎化粧品と美肌成分を配合したドリンクを同じブランドで展開するのが主流。ロート製薬は、同社の主力事業に育った化粧品事業のブランド「肌研(ハダラボ)」で、ヒアルロン酸配合の美容ドリンク「肌研 飲むヒアルロン酸」を7月に発売した。

 同社経営情報本部の西脇純子さんは、「健康意識の高まりで、身体の成分を外から補うだけでなく、内からも補う傾向が強まっていることに対応した」と話す。「肌研」には、基礎化粧品で「極潤ヒアルロン液」という強力な売れ筋商品があり、相乗効果をねらう。肌の保湿成分のヒアルロン酸をメーンにした美容ドリンクは、通信販売では多いが、「価格が高く、店頭で気軽に購入できる商品は少ない」(西脇さん)という。

 ◆飲むスキンケア広める 化粧品各社がコラーゲン配合ドリンクなどでしのぎを削っているが、平成14年3月に粉末タイプの「アミノコラーゲン」を発売し、「コラーゲンを飲む」ことに先鞭(せんべん)をつけたのは明治製菓。健康事業マーケティング部の田辺保さんは、「発売当初、肌に塗るものを飲むというのを理解してもらうのに苦労した」と話す。

 粉末タイプは、コーヒーやヨーグルトなどさまざまなものに溶かして飲む。次いでドリンクや錠剤も発売した。19年12月に通販専用高級ドリンクを投入。昨年は通常のドリンクもリニューアルした。

 マーケティング会社のトレンダーズ(東京?渋谷)の調査によると「女性の3人に1人は美容ドリンクを冷蔵庫に入れている」そうだ。美容研究家で美?ファイン研究所(東京?渋谷)を主宰する小林ひろ美さんは、「女性の側からすると健康食品は老化を抑える防御。美容ドリンクは、より若々しくいたいという攻めのスキンケア」と話し、今後も美容ドリンク市場は拡大していくと予想する。

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引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』